Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2008年1月25日(金) 「雪」

アメリカの雪の多い地方では、雪が降るとどこからともなく除雪車が現れ、道にある雪をきれいに片付けてくれます。(日本の雪の多い地方も同じでしょうか?)家の前の道は、それぞれの家の人や大家さんがきれいにします。もし滑って転んで怪我でもされたら、訴訟問題に発展するからです。なんともアメリカらしい。また雪を溶かすために、道には塩(ロックソルトと言うらしい)がまかれていました。(塩といえば、水の温度を下げる働きがあったような気がするのですが、これは私の気のせいでしょうか。)そしてこの塩によって、靴はあっという間にダメになります。見る見る朽ちていくお気に入りの靴を何足も目にしました。しかしふと考えてみましたが、東京で雪が降っても塩をまいたりはしませんが、それでもお気に入りの靴はダメになりますね。結局、雪が降ると靴はダメになるということなんですね。雪の話か靴の話か分からない、何のオチもない文章になりましたが、雪が降る朝の静けさは特別な感じがして大好きです。(M)

寒いのは心だけでなく、一世一代のギャグだけでなく、気候も凍えるほど寒い。ここまで寒いと、雪でも降ってくれて街を白く染め上げてくれないともったいない気持ちがする。この思考は雪国出身者から「これだから雪を知らない奴は困るねー。」などとバカにされ呆れられるが、雪を知っていることがそんなに自慢か?今年の正月は秋田の鶴の湯で雪見風呂という大人の雪の楽しみ方を実践した。素晴らしいの一言である。雪見風呂は好きだが、スノボードやスキーには縁遠い。大学生のイベントサークルなどがよく行きがちなスノボードだが、私たちも真似ようと、男だけで徒党を組んで乗り込んだところで、そこは雪山ではなく針の山だ。3年ほど前に実際草サッカーチームで徒党を組んで行った。神格化されているチームの大エースがスキー初体験なことをいいことに「おやおや、ピッチ場ではあんなに軽やかなのに、雪の上だとこんなに愚鈍なのね。」と散々アシストをしてもらっている恩を忘れて嘲ろうと手薬煉をひいていたが、初体験のくせにスキー経験2回の私と同程度ほどの腕だったので、同病相哀れんだ。昨年はほとんど雪が降らなかったが、3月の中ごろに小雪が舞ったのは非常に印象深かった。夜に浦安のネズミが出るところの隣でサッカーをしていた。酷寒に震えながらいつもどおりミスを連発していたところ、ディズニーランドの打ち上げ花火が鮮やかに夜空へ打ち上がり、小雪が舞い降り、なかなかロマンティックな情景だった。そしてピッチ場の汚らしい男たちとは激しいコントラストになっていたのだった。(HK)

雪の朝の静けさは特別です。外を見なくても、雪が降っていることがわかるのが不思議です。10年以上前のことですが、東京に大雪が降ったことがありました。そのときは、なんと都心で10センチ近くの積雪がありました。朝から降っていた雪は、日中にどんどん降り積もり、帰る頃にはかなりの積雪に。いつもは夜でも車の多い都心で、車がほとんどいなくなったのが印象的でした。あとで凍ってしまったり、ぐちゃぐちゃになったりして、道が歩きにくくなるので、実はなかなかやっかいな雪ですが、降っている最中は、なんだかそれだけで心がうきうきします。あれはなんなんでしょうね。(C)

ここ数年、クリスマスシーズンは北海道で過ごしています。去年だか一昨年だか、やはりクリスマスに北海道に行ったときのことです。外で車を待っている間、ふとコートの腕に舞い落ちた雪を見ると、はっきり結晶の形をしていました。静かに感動しながら見とれてしまったのを覚えています。電車の窓やタクシーの窓についた雪も、よく見ると結晶の形をしていて、いとおしい気持ちになりました。でもいとおしいからといって、うっかり触ったりすると、その瞬間にとけて消えてしまうのですが。「雪」という漢字もよく見るとかわいいですね。雪男の顔のようにも見え、抱きつくコアラにも見え。(MT)

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