Editor's Room

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2013年2月8日(金) 「お風呂」

昔からお風呂で考え事をする癖がある。しかも、結構(自分にしては)良い考えがひらめいたり、悟りが開けたり(笑)する。別に考え事をしようと思ってお風呂に入っているわけではないが、自然と考え事をしていて、そして自然と気持ちが落ち着く。トイレでもリビングでも、キッチンでもこういうことはない。お風呂限定だ。ヒマだからだろうか(笑)。と、こんなことを友人に話したら「そうだよ、お風呂って考え事に最適なんだよ」と同じことを言っていた。どうやら私だけではなかったようだ。というわけで、お風呂の時間は、私にとってはとても貴重な時間となっている。(M)

風呂は最高の読書スペースだ。趣味に読書と書き加えるためには、読書経験を地道に積み重ねなければならない。だが、通勤の往復は眠く、家に帰ると家庭内に不穏な空気が漂っていないかいち早く察知するため、常に家では臨戦態勢なので、落ち着いて読書に集中できない。自宅内で数少ない落ち着ける場としてトイレが挙げられるが、集中して読書するにはいささか臭い。よって本を読む場は、風呂に限定される。子供と一緒の時以外は、必ず本とともに風呂に入る。極力、本を濡らさないようにするが、本を自分の知識のための消耗品と割り切れば、本がいくら濡れたり、ふやけてもあまり気にならない。ただ、知識のための消耗品のはずが、一向に知識が積み重なっていることを実感できないことが気になる。1年間でふやけた本数十冊、増えた知識worthless。本のジャンルの偏り(人生を成功するための有意義な本は一切読んでいない自負がある)、頭のキャパシティなどの要因も考えられるが、「風呂」を題とした雑文なので、のぼせて半ば朦朧としながら読書をするせいにしておきたい。むろん水をかぶれば頭は冴え、また本の世界に戻ることができるが、どうも読んできた本の内容までリセットされるらしい。だが、同じ本を何度読んでも新鮮な面白さを味わえるという利点もある。お金をかけず、常に新鮮な読書体験をしたい方には、風呂場での読書はお勧めだ。(HK)

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