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2008年07月18日

三十六計逃げるが勝ち

この言葉はよく使ってきましたが、その由来は知りませんでした。

ディスカヴァーから出版された、
「中国人のビジネス・ルール 兵法三十六計」の作者である、
梁増美さんのお話を勉強会で聞き、初めて知りました。

兵法36計.jpg

それは、孫子の兵法が三十六計あり一番最後に「走為上」。
最後は逃げるが勝ち、というのがあるわけです。

日本では武田信玄が
孫子の兵法を用いたことで知られていますが、
なんと中国では今でも、小学校の教科書に
孫子の兵法が載っています。

著者は兵法を通して中国とのビジネスのありさまや、
あり方について述べています。

どちらも切り離せないものであり、それは著者が、
香港の公的機関に初の日本人スタッフとして就職。
30年以上にわたって勤務し、
日本市場における貿易促進活動の企画、立案、展開を行い、
MPA、MBA、PhDの経歴を持ち、実務と学術の両面から見た、
日中のビジネスのあり方に関する洞察は
著者ならではのものです。

本書では、縁や関係についても述べられていますが、
人情について、中国では人情は「物」なのだといいます。
また、中国人は出会う人間を身内と外部に分け、
身内には「儒教」、外部には「兵法」で接します。

彼らにとってビジネスは戦争であり、よって「兵法」を用いる。
また、著者は、戦後経済発展した国は、
すべて儒教国家であったと。
儒教が背景にある国は経済発展してきたと分析しています。

日本人は儒教を捨ててしまったけど、
それは、アメリカの遠大な戦略なのかも知れません。

教科書に儒教を復活させるのは、まず無理でしょう。
文革が終わって、中国ではただちに、
儒教を復活させたのとは大違いです。

未だに北京では、朝雲霞のごとく自転車が
走っていると思っている日本人はたくさんいると思いますが、
今北京を走っているのは、ベンツやBMWそれに日本車です。

その経済発展の背景には、兵法と儒教があるわけです。

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