必須脂肪酸が学習障害を改善する！？

面白い研究報告を見つけました。投薬ではなく日常の食生活を変えるだけで、学習障害が改善される可能性が見えてきたのです。

この研究報告で、注意力欠如性過行動障害(AHDH)及び失読症と診断された子供たちは、そうでない子供たちと比較すると、必須脂肪酸の量が低い場合が多いということが発表されました。注意力散漫、衝動的行動及び過行動(多動)の子供も必須脂肪酸であるDHA の数値が低いことが報告されています。このような子供たちの食事に"良い"脂肪酸を添加することにより、それまでとの違いが明確に出てきているというのです。

著名な研究者ジャクエリン・ストーディ博士は、魚油と月見草オイルを配合した栄養補助食品を摂取した子供たちは、読書スピードが速くなり、落ち着きが出て、生活全般が容易になったと言います。また、親がこの栄養補助食品を与えるのを中止すると、数週間後には再び行動異常が現れ始め、学習能力の低下も明らかとなりました。

また、失読症の青少年とそうでない青少年についての研究では、失読症は暗さへの順応力が弱いことが原因であると判りました。その順応力はDHA が多く含まれる網膜の桿細胞が司っています。そして、DHA を豊富に含む魚油で栄養補給することで、その順応力にも回復がみられました。

治療薬ではありませんが、研究の結果や、安全性や即効性の面から見ても、取り入れる価値はあるのではないでしょうか？DHA の補給によって精神的ストレスが軽くなり、攻撃性の高まりを防止するという報告もあります。学習障害の人たちに限らず、ストレスを多く感じる受験生やサラリーマン他、あらゆる人に役立つ情報です。

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