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読字障害について
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リタリンとADHDの関係

アメリカでは、リタリンという薬がその症状を軽減するのに有効であるという診断が定着してきています。

リタリンは覚醒剤と共通する構造の薬で、ドーパミン・トランスポーターの働きを抑える働きがあります。嗜癖性や依存性、また服用していい気持ちになる多幸感がほとんどないことから、アメリカではその安全性が確立したとされています。

現在アメリカでは、多動性障害の子どもの90%がリタリンによる治療を試みていて、200〜300万人の子どもがリタリンを飲んでいると言われています。しかし、日本やヨーロッパでは、ADHDが、果たして薬による治療を必要とする病気であると考えるべきかどうかについて、議論が分かれているそうです。ADHDは思春期以降に軽快するし、子どもの5〜7%という高い発生率があり、従来よりも増加しているというデータもないものを病気と考えるのはおかしいという考え方をする医学関係者もいるようです。またいくら身体への副作用がないと言っても、発達過程に脳に働くような薬を使うのには疑問が残るという意見もあります。

しかし、ADHDの子どものなかには、重い多動性障害の症状を持ち、家庭や学校で不適応を起こし、そのために2次的な障害として自尊心崩壊の状態にある子どももいます。また、ADHDの子どもの多動などの症状を子育てや教育の失敗と考えて、悩み苦しむ親や教師もいます。行動療法などの手段ももちろん有効ですが、重度の子どもたちには薬物治療の適応性があると、東京大学医学部講師の榊原洋一先生は言います。

次に、実際にリタリンを服用している子どもを持つお母さんのサイトをご紹介しましょう。

この「しましま島」というサイトでは、実際にリタリンを服用している昇平くんのことについて細かく書かれているだけでなく、リタリンの仕組みと効果、副作用、疑問への答えなどが掲載されています。生きた声として、ぜひ、参考にしてください。

榊原先生は「ADHDの子どもたちの半数以上が、行為障害に陥るというアメリカの極端なデータを鵜呑みにするわけにもいきません。それだけに、正確な判断のもととなる調査や研究をきちんと行い、治療のための適切な環境を整えることが望ましいと思います」と語っています。

しましま島のURLはこちらをご覧ください。

詳しくはこちらをご覧ください。

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