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読字障害について
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【ソフトウエアがディスレクシアを救う】

ディスレクシアの人たちのためにデザインされたソフトウエア『BrightStar(ブライトスター」』を使うと、読む能力に「小さいけれど重要な」進歩が見られことが報告されました。しかし、まだ、この進歩の背景にある理由を解明する必要は残されています。

このソフトウエアは、コンピュータのモニタ上で、ユーザの心拍数に合わせてチカチカと光が点滅したり、図形が現れたりするものです。この実験は、コンピュータをユーザの心拍数モニタにつなぎ、45分、1週間に2回、6週間以上にわたって行われました。

これはもともとイスラエルの科学者によって開発されたシステムです。このシステムの支持者によると、これは、読むために使われる脳の一部や、ディスレクシアの人にとって困難なタスクをこなすために必要な脳の部分を、光で刺激することによって再教育するのだと言います。このシステムによって、脳はより効果的に情報を処理し、言葉の認識を助けると言うのです。

英国で出版されているジャーナル「Dyslexia」も、対象群と比較して、『BrightStar』を使ったグループには「小さいけれど重要な進歩」が見られたと発表しています。

しかし『BrightStar』の研究を率いてきた英国ノッティンガム大学、認知神経科学の教授スティーブン・ジャクソンは、次のようにCNNに話しました。「改善された理由が、プログラムを使った直接的な結果かどうかを見極めるには、今後、よりしっかりとした研究が必要です。」

ディスレクシアの症状が改善された1つの理由としては、プログラムを使うことによって被験者の心拍数と呼吸の速度が落ちたことが考えられると、教授は言います。

「ディスレクシアの人が何かを読むという課題を与えられたら、被験者はそのことにストレスを感じます。彼らにとって、心拍数が落ちるということは、それだけで充分に意味のあることなのです。」

このソフト『BrightStar』は英国で約2年半にわたって試されてきました。その間にロンドン会社で1400名の人がこのプログラムでの治療に参加しました。

会社の広報担当エドワード・ウォルドロン−デヴィースはCNNに次のように語りました。「ソフトウエアを使うことで、利用者の読み書きがなぜ改善されたのかは、研究では正確には指摘できない。しかし、ポジティブな変化が起きているのは確かです」

「我々の会社ではディスレクシアを治療しようとはしていません。我々が求めているのはディスレクシアを持つ人たちの読み書きの能力を向上させる方法なのです。」

http://www.cnn.com/2005/TECH/02/11/spark.dyslexia/index.html

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