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itoh.com News
Vol.245 Feb. 3, 2006
コミュニケーションはキャッチボール
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● 伊藤守の『長生きしようよ』 ４５年前
先日、突然、小学校の同級生から電話がかかってきました。
彼女の娘さんが私の書いた本を読んでいて、
彼女にその本を見せたそうです。
それを見た彼女は、
「どこかで聞いた名前だな〜」
それで、本の後ろを見たら、写真が載っていて、
「ああー、なんだ。あたしの同級生よ！」
ということになり、私のところへ電話をくれたわけです。
この間、実家にはよく帰っていたのですが、
同級生にも同窓生にも、出会うことはありませんでした。
そんなに広い街でもないのに。
私も、前ばかり向いてきましたから、
特別、同級生に会いたいとも思いませんでした。
それでもたまに、母の口から同級生の名前が出たり、
先生の名前も出たりすることがありました。
「先生は元気なんだろうか？」
と聞いたりすると、
「どうも亡くなったみたいよ」
なんて言われて、がっかりしたり、
「ほら、よく遊んでいたＴ君も死んじゃったんだって」
なんて聞いて、気落ちしたり。
電話をくれた彼女は、いま福岡に住んでいて、
「私も、もう福岡弁しゃべっているのよ」
なんて。
私には、相変わらずの山形弁ですけど。
「先生も亡くなったんだってね」
と言うと、
「何言ってんの、先生は元気よ」
「えー」
「電話してみなさいよ」
「それじゃ、Ｔ君は？ 亡くなったって聞いたけど」
「違うわよ。亡くなったのはＫ君よ」
「えー、Ｋ君、死んじゃったの？」
「そうなのよ」
「どうして・・・・」
次の日、母に電話した。
「先生もＴ君も生きているよ。どうして死んだことになったの？」
「そう、よかった」
「勝手に殺しちゃだめだよ」
「そうなのよ。私、よくそうやって、殺しちゃうのよね」
「そんな、殺しちゃまずいよ」
「生きていてよかったじゃない」
「まあね」
会話にならない。
そうか、Ｋ君、死んじゃったのか。
もう一度、会いたかったな。
高校生の頃、一緒にギターを弾いたりしたんだけどね。
それっきりだったから。
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● [ エディターズ・ルーム ] ２月３日更新！
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今週のお題は「豆まき」。
今日は節分ですね。あなたは豆まきをしましたか？
私たちのオフィスでは、全員で豆まきをしました。
豆まきって、そのときはすごく楽しいのですが、
あとでしっかり掃除をしなければなりません。
拾って食べるわけにもいきませんしね。
豆が踏んづけられてつぶれたりする前に、
掃除機でさーっと吸い取るのが肝心です。
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