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コミュニケーションQ&A
バックナンバー No.1-20 No.21-40 No.41-60 No.61-80 No.81-100 No.101-120

毎週、コミュニケーションラボラトリーの中の Q&A から抜粋してご紹介します。

Q

Noと言えないときがあります。状況にもよるのですが「No」と言った瞬間に相手が落胆した表情に変わる、その表情の変化を見ることに耐えられないからです。自分の判断基準を信じていないのではないかと思うこともありますが、表情が明るいところから暗い風になっていく、それに直面する空間から逃げたいという意思の方が強いと思います。逃げずに「No」と言うにはどうしたらよいでしょうか。どんな視点を持つと良いのでしょうか。

A

いま練習しましょうか。そういうのは練習した方がいいんですよ。ただ「嫌だ」って言えばいいんですから。僕が何か言ったらただ嫌だと言ってくれますか?

お金貸して。
…ほら、言えるじゃない?

デートしよう。
…あぁ良かった。

あそこに出てる本全部買ってって。
来週も来て。

ただ練習すればいいんです。そんなに思い込まないで、ただ「嫌だ」って言う練習。うちの子はその点天才ですよ。「おい」って言うと「嫌だ」って言いますから。ただ言う回数が少なかっただけです。そんなに色んなことに意味をつけない方が気が楽ですよ。なんで嫌だって言えないんだろう、なんて思うと人生は重くなっちゃいますから。

僕はこう思ってるんです、現世は楽しくやりたいと。来世はまじめにやりますよ。でも現世は気楽に楽しくやる。このことを許すんです。あなたが今日気分良く生きる、ということに対して、あたながその許可を自分で与えればいいじゃないですか。来世はまじめにやるとか、夜は一生懸命寝るとか、だから昼間は楽しくやるとか。どれでもいい。あなたがあなた自身にどういうパーミッションを出すかがすごく重要なんです。

あなたは自分をがんじがらめにしてちゃんとして真面目にやっていれば、きっと報われるに違いないと思っている。我慢して我慢していつか報われるんじゃないか、と。でも違う角度から見れば、こうして我慢して頑張ってるわりに報われてないというのが現状です。そうですよね? 「いつかは燃えてやる」と思ってる人はたくさんいるわけです。そりゃ、最後は燃えるから心配いりませんよ。

それよりは、もう少し緩めてあげても大丈夫だし、ゆとりをあげてもいいし、それからもう少しのんびりしてもいい。そんなことしたら自分は駄目になるんじゃないか、という不安から少し離脱する練習が必要なんだろうと思います。それはどこからやってくるのかというと、一銭にもならない会話の量に比例するんだろうと思います。こんなこと話して何になるの?っていう話が、あなたの脳にとってすごくいい。思い出してみて下さい、夜が更けるのを忘れてしゃべったような記憶は、自分の中ではすごい栄養になってるし、ターニングポイントになっていませんか?

男の人より女の人の方が長生きすると言われます。なぜかと言うと、世間体を考えずにしゃべる量が多いから。男は気取ってる分早く死ななきゃいけない、と。知りませんよ、ホルモンの問題かもしれないから。でも、人間は精神・神経・免疫学的に最高にロジカルに生きてるわけです。だからこそ、自分が開放されている分だけ長く生きるんじゃないかなと思いますね。


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