毎週、コミュニケーションラボラトリーの中の Q&A から抜粋してご紹介します。

わたしは同性でも異性でも、好感を持っている人に対して、悪いところや嫌な部分が見えづらくなくなり、その人のすべてがいいと思ってしまいます。影響されやすいのかもしれませんが、好意を抱いている人といると、つい相手に合わせてしまうところもあります。よく、恋人ができるとダメになる男は、その恋人に問題があると言われますが、こんなわたしは好きな人とどうやって関わっていくのがベストなのか少し考えています。

なるほど。あのですね、情報処理のパターンというものがあって、物事の決め方というのは人それぞれ違うんです。例えば、人の比較的良いところだけを見て人と付き合う方法を取る人もいます。これの良さっていうのがありますね。それから、人の欠点だけを見ながら付き合う方法があります。これには、例えば失敗しないというような良さがある。それから、ここはだめ、という消去法を取る人もいますし、俺がいいって思ったらもういいや、というふうに内側の感覚だけで物を決める人がいます。逆に、他の人の意見を聞かないと物事が決められないという人もいます。

人はそれぞれさまざまな判断基準を持っています。それは、どれが良くてどれが悪いということではなくて、生存確率を上げるという大前提の上に乗ると、全部ご理解いただけると思います。そういうものの見方をするんです。

そしてそれは、これまでそれで上手くいってきたということですよね。良いも悪いもないんです。ですから、その路線でこれからも行く、と。そしてときどき痛い目見る、と。全部うまくは行かないですよ。こう言っちゃなんですけど、そういうものです。恋なんかいろいろ上手くいかない方がいいですよ。