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2006年12月14日

場について

清水先生による2回目の勉強会で、
「場」とコミュニケーションについて、お話をしていただきました。

清水博先生 2.jpg

その場ではわかったような気になるのですが、
しばらくすると「場」とはなんなのか、よくわからない。

よく、「場」が読めない奴とかいうわけですが、
その場合の「場」は「場」ではない・・・なんて、
清水先生はおっしゃるわけです。

なぜなら、「場」を読むという言葉の先には
正しい答えが用意されていて、
それに気づきなさいという諭しが暗に用意されている。

それは、「場」ではないのだと。

では、「場」とは何か?

それは、答えを共有することではなく、
同じ「問いかけ」を共有している。
そして、それに対する答えはおのおのに違うのだ、
ということなんです。

確かに、自分たちは何を問われているのかを共有しているところは
自発的な行動を促されるのかも知れません。

清水先生は場を説明するのに、
即興劇というメタファーを使います。

舞台の上に立って、誰がどの役割を演じるかについて、
それぞれが役を選び、それがぶつからない。
つまり、同じ役は選ばない。

そして、お互いが自由に表現する。
表現することが生命であると。
そのときに他の人の表現を邪魔しない。

身体がぶつからない距離をもって表現する。
誰か他の人の表現の自由も保障する。

それが、即興劇であると先生は言います。

勉強会が終わって、その後食事をご一緒するのですが、
その頃には、すっかりわからなくなって、
とりあえず、ワインを飲むわけです。


それは、わかりやすい「場」なのでした。


Posted by itohco at 20:50

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