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2008年01月24日

3分間コーチング

いよいよ大詰め、ここからが、本作りは楽しい。
久しぶりなのでじたばたしましたが、
なんだか、とっても楽しいです。

今日も中身をシェアします。

今日は、福岡に行きます。


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◎好意を伝える

上司の仕事は、部下に仕事をさせることではない。
部下が自ら仕事をやろうという気にさせることだ。

そのためには、部下に期待や要望などを一方的に伝えたり
正論を言うだけでは十分ではない。
ふだんから部下との間にいい関係を築いておく必要がある。

それには、部下との約束を大事にすること。
そして、部下にどれだけ「好意」を示しているか、
部下をどれだけ「承認」しているかが問われる。

人はだれでも、自分を認めてくれる人と仕事をすることを好む。
また、自分のことを好きな人を好きになる傾向がある。

仕事の出来、不出来とはまた別に、
いっしょに仕事をしている仲間として
認めていることを態度で示そう。
たとえ会社の中で上下関係があるとしても、
部下をひとりの人として認め、尊敬しよう。

「いっしょに仕事ができてうれしい」
「きみと仕事をするのは楽しい」
と伝えよう。


講演で、この話をすると、
そんなことはできない、言わなくてもわかっているはずだ
という声があがる。

たしかに、いつの時代でも、
自分の好意を伝えるのは勇気がいることだ。
自分自身を振り返ってみてもそうだ。
今伝えたほうがいいと思っても、踏み出せないことがよくある。

それに、一度できたからといって、
次から自動的にできるようになるわけでもない。
毎回、勇気が必要だ。

さらに、好意は言葉だけで伝わるわけではないときている。
そのときの声のトーン、目つきや顔つき、姿勢
などが大きく影響する。

腕組みして斜に構え、「きみを信頼している」
と言ってもやっぱり伝わらない。


さて、部下との信頼関係は毎日築いてゆくものです。
次のことをときどき振り返ってみる。
 
 ・今日一日に部下の名前を何回呼んだか?
 ・部下とどのくらい視線を合わせていたか?
 ・部下にいちばん最後に自分の好意を伝えたのはいつか?
 ・部下が昨日どんな洋服を着ていたか思い出せるか?
 
毎日見ているつもり、聞いているつもりになっているが、
案外見てもいないし、
聞いてもいないものだ。


--- 『 3分間コーチング 』 から---

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Posted by itohco at 12:53

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