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2006年05月18日

脳のお勉強

毎月のお勉強会。
昨日は『海馬』『進化しすぎた脳』の作者であり、
海馬の研究者である、池谷先生にお話をしていただきました。

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『進化しすぎた脳』は、3月にNYに行く飛行機の中で読み、
息子や家内も刺激を受けて、
ぜひ、直接お話をうかがいたいと思っていました。

1時間半の講演はあっという間でした。
 
・ 脳は世界を勝手に解釈している。
  私たちはその解釈から逃れられない。

・ 脳は足りない情報を補っている。
  たとえば、視神経は目から脳に100万の束になって伸びているが、
  デジカメで考えても、それでは十分な解析度ではない。
  そのまま見てしまうと、ぼやけてしまうが、
  脳はそれを鮮明な画像に作り変えてしまう。
 
・ 意志について
  手を動かそうと意志を働かせるから手が動く、
  と思われてきたが、実は、手を動かそうと思う前に、
  手を動かすセットアップが脳の中では終わっていて、
  その後で、手を動かそうという意志が働く。
  そこには明らかに時間差がある。
 
・ そもそも自由意志はあるのか?
  それに対しては、大脳のレベルでは、脳NO)。
  ただし、自由否定はある。
  つまり、動く以前のセットアップができても、
  行動に移す前にやめることはできる。
  殴ってやりたいと思う。
  でも、それを行動に移さないことはできる。
  
  では、何が人間を動かしているのか。
  
  それは、「海馬の揺らぎ」。
  
  海馬が揺らいでいるムービーを見せてもらいました。
  本当に脳は揺らいでいる。
  

今まで概念的に理解していたことが、
脳の機能と、その研究や実験を通して証明されていくプロセスは
とても刺激的です。

  
・ マンネリは脳の敵
  マンネリ化すると、脳は働かなくなる。
  しかし、一方で脳はあらゆることをマンネリ化させようともする。
  だから、外に向かって注意を向け、働きかける。
  
・ 記憶について
  記憶は未来の自分のためにある。
  役に立たないものは覚えても意味がない。
  

池谷先生は、ワインもお好きで、
その後、イタリアンに出かけて、ワインを飲みました。
その中で味覚の話が出ました。甘いとか、苦いとかですね。

それでですね、案の定、、、。

続きは明日。

Posted by itohco at 14:36

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コメント

わぁ〜、おもしろい!
やっぱり揺らいでいるのかぁ。
早く続きを!

投稿者 Ruiko : 2006年05月21日 13:04

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